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M/Nさん
UTS, University of Technology, Sydney
Graduate Diploma in Language Teaching (日本語教師)
1.現在受講中のコースは?
UTS (University of Technology, Sydney) のGraduate Diploma in Language Teaching という1年間のコースです。日本で言う大学院教育学部のコースの1つです。このコースを無事に卒業すると、NSW州のSecondary School(日本で言う中学・高校)の教師の資格が取れます。私の目標は、その資格を取り、ここオーストラリアで日本語教師になることです。
2.クラスや学校の雰囲気は?
大学はCityの真ん中に位置し、チャイナタウンの近く。買い物にもとても便利な所です。キャンパスの印象は「都会の大学」とでも言うのでしょうか。建物は綺麗で設備もハイテクな環境です。PCルームも沢山あります。オーストラリアの大学らしく、学内にお酒が飲めるバーもあって、面白いですよ。
私のコースを受講している生徒は全員で約35人。日本人15人の他、オーストラリア人、フランス人、イタリア人、ベネゼエラ人、中国人、韓国人、ベトナム人と色々。皆、母国語である言語の語学の先生を目指す人たちです。中には、オーストラリア人や中国人の人たちが日本語教師を目指して勉強しています。
3.今までにオーストラリアで受講したコースは?
1.University of Western Australia のGeneral Englishのコース(パース)
私がオーストラリアに来たのは2003年の10月、まずはワーキングホリデービザでパースへ行きました。上記のコースで2ヶ月間ホストファミリーのもと、ワーホリ生活をスタートしました。週末はスキューバーダイビングの学校へ行き、ダイビングの資格を取ったり、1泊2日で友達とレンタカーを借りて小旅行に行ったり、このコースを受講している間は、パワー全快で楽しんでいましした。
2.UTS付属の語学学校 Insearch のAcademic Englishのコース(シドニー)
ワーホリビザだった私は、オーストラリアで大学院に入る事を決意し、ビザを学生ビザに変更してこのコースを受講しました。ここでレベル10まで終わらせれば、大学に入学することができます。日本では中高一貫教育、そしてエレベーター式に大学に入った私は、人生の中で一番勉強に専念したのが、ここインサーチのコースでの5ヶ月間だと思います。特にレベル9と10は毎日英語の勉強漬けでした。でも、その勉強は、大学院での今の勉強にとても役立っています。
3.Australian School of Business & TechnologyのCertificate II in Information Technologyのコース(シドニー)
この学校で3ヶ月間、WordやExcelやPower Pointの基本的な使い方を学びました。学校はそれ程大変ではなく、リラックスした雰囲気の中でITについて学びました。
4.特に印象に残っている学校やクラスは?
UTS付属の語学学校Insearchのクラス。
「学費はちょっと高いけど、教師の質は確かだし、英語も伸びる学校」という評判の語学学校Insearch。実際のところは………評判どおりでした。
テスト嫌いの私はかおりさんとも相談し、IELTSを受けることを避け、大学に入ることができるこの付属学校のコースで勉強することにしました。レベルごとに小論文・プレゼン・試験があり、それをパスしないと次のレベルに上がれないというプレッシャーは想像よりはるかに重いものでした。5ヶ月間、英語の勉強に専念し、必死で勉強に励む頭の痛い日々が続いていました。(でも、そんな中、1つのターム(学期)を終了した時には、クラスメイトと先生と一緒に遠足に出かけて、気分転換をして過ごしました。)
その中で、私は人生において尊敬できる英語の先生や、国籍豊かな信頼のおける友人に出会いました。クラスメイトはレベル6から10までの5ヶ月間、だいたい同じメンバーで、日本人は私一人、あとはだいたいアジア系の生徒が多かったです。皆仲間意識が強く、「大学に入る」という同じ目標のもと、助け合って勉強しました。例えば、分からないことは皆で先生にどんどん質問したり、宿題の小論文をお互いに見せ合って、文法の間違えを直し合ったりしました。最終的にコースをパスして大学に行けることが決まった時は本当に嬉しく、皆で祝杯のパーティーを盛大に行いました。とてもいい思い出です。
5.大変なこと。(勉強において)
A.大学院のコースの教育実習
大学のコースの一貫である、教育実習はNSW州公認の日本語教師になる為の避けて通れない道です。前期に4週間、後期に5週間、配属された中学・高校に出向き、教師として実習を行います。アシスタントではなく、自分が全責任を持ってクラスを担当します。私一人に対して、オーストラリアの生徒たちが30人いるという訳です。
子供たちに日本語を教えることの難しさをひしひしと感じ、毎日帰宅後家では準備に追われ寝る暇もなく、学校では自分の英語力の未熟さと教え方の未熟さを痛いほど感じ、辛い日もあります。でも、うまく教えることができ、生徒が自分の日本語の授業を楽しんでくれたときや、生徒から「先生ありがとう」と言われたときの感動は、言葉では表せない喜びがあります。
B.大学院の課題
日本語でもどう書いていいか迷う小論文を、英語で書かなくてはいけない、という大学の課題をこなすのがとても大変です。具体的に言うと、自分の意見を主張する、ということに慣れていなかった私は、自分の意見を理論立てて説明する技術の未熟さに苦労しています。それから、課題の小論文を書く為に読まなければいけない本の数もだいぶ多いので、それを読みこなすのにとても時間がかかります。
6.頑張っていること
日本語教育に関わることになるべく積極的に参加しようと、今ボランティアを頑張っています。日本語土曜学校で、子供に日本語を教えるアシスタントをしています。子供はハーフの子が多く、とてもかわいいです。日本語を楽しく教えるように心がけてやっています。
その他にも、The Japan Foundationという団体の会話ボランティアに参加したり、シドニーの高校3年生の試験に備えたワークショップのアシスタントをしたりしました。
7.オーストラリアの生活
日本では、根っからの都会っ子の私。東京生まれ、東京育ち。そしてオーストラリアに来る前までは、一度も実家から出たことのなかった私ですが、なんとかやっています(笑)。
お店の時間が早く閉まったり、店員さんによって言っていることやサービス内容が違かったり、こちらで生活していて多少不満に思うこともありますが、私はオーストラリアの今の生活が好きです。なぜなら、自然が沢山あるし、のんびり人生を楽しんでいる人がここには沢山いるからです。自分のペースで、楽しく過ごすことが1番、と考える人たちが多いこの国の人たちは基本的におおらかで親切だと思います。
それから、なんといってもここでは色々な国の人に会うことができます。オーストラリアは様々な国の人が住んでいる他民族国家、そしてシドニーはそれを代表する街。そんな中で改めて日本を知ることもできるし、自分の視野がどんどん広がっていって、とっても楽しいですよ。それから、街中ではイタリア料理、タイ料理、ベトナム料理、スペイン料理、インド料理、飲茶、中国料理…と、日本風にアレンジされた味ではなく、オリジナルの味を楽しむことができるレストランにも行けます!これはオーストラリア生活(特にシドニー)の大きな利点だと思います!
8.休日に何をしてすごしていますか?
海に行ったり、公園を散歩したり、のんびり過ごすことが多いです。シドニーの海はバスや電車で街から20分程で気軽に行けて、すごくきれいだから、大好きです。自然と接することで、疲れを癒やし、エネルギーを蓄えることができます。また、ダーリングハーバーでの催し物にもよく足を運びます。入場料無料のものも多いので学生にはうれしい限り(笑)。
先日は大学の冬休みということもあって、ニューキャッスルの近くのポートスティーブンスに、友達と一緒にレンタカーを借りて1日旅行に出かけました。サンドボードをしたり、鯨&イルカウォッチングのクルーズを楽しみました。
9.その他これから留学する人への一言
まずは自分の目標を決めて、それから存分に楽しんでください。こちらに来たら、日本ではなかなか会えない色々な人に会えるので、出会いも大切にしてください。これから留学をする人は不安もあるかもしれませんが、自分の意思を持って取り組んでいけば、何をしても楽しめるし、何かを吸収できると思います。途中で、目標が変わるようなら、変えてもいいと思います。でも、いつでも自分で決めて、自分の道を作っていってください。
10.留学中・前に読んだ方がいいお勧めの本など
今は便利な時代なので、自分の興味のあることをインターネットで検索して、調べておくといいです。できるなら、オーストラリアのページを沢山チェックしてみてください。でも、情報はあくまで情報なので、後はオーストラリア入りしてから自分の目でみて、判断してください。
日本語教師関連のことをやりたい、と思っている人は、日本のことを日本語と英語の両方で説明しているものを持っていると便利です。それから、ある程度の日本文化に対する知識を増やしておくといいと思います。オーストラリアの学校(特に中学・高校)では、日本語の勉強、と言っても、日本文化について沢山勉強しているので、日本人として恥のないように日本文化を伝えて欲しい、というのが私の過去の恥ずかしい経験から皆さんに言えることです(苦笑)。日本の家族の写真や成人式・結婚式の写真などもとても役に立ちますよ。
11.その他、何でも
カウンセラーのかおりさんには、本当にお世話になっています。シドニーから日本に帰国されてしまって、寂しい限りです。
私から最後に1つ言っておきたいことは、カウンセラーや留学エージェント選びに関することです。
留学前の方は特に、情報集めや留学計画を立てることに多少なりとも苦労していると思います。留学エージェントはそんな立場の強い味方で日本には数多くありますが、是非とも、選別の際には注意して欲しいと思います。なぜならば、利益ばかりをもぎ取ろうとする悪質なエージェントも無きにしも非ずなので。具体的には、幾つか同じ内容のメールをエージェントに送ってみて、返答を比べてみるのも1つの手です。留学に費やすお金は単位も大きくとても貴重なものです。余計なところでの出費はなるべく避ける為にも、エージェント選びを慎重にすることをお勧めします。
私自身、留学前には幾つかのエージェントに同じ内容のメールを送り、返事を比べてみました。HPの内容も、よーーくチェックして、比べてみたりしました。そして結局、私はかおりさんのエージェントを選びました。返答が迅速で的確なお返事がいつもいただけたからです。私は何もかもエージェント任せにするのは嫌で、自分で幾つかの手続きをしてみました。一人で手続きをして困ったときは、いつもかおりさんが手助けをして下さいました。その他にも、かおりさんには、いつでも気軽に色々な相談にのって頂いています。
日本を脱出してオーストラリアで生活することで、日本では学べないことを沢山吸収できます。皆さんもぜひ、実りある留学を楽しんで下さい。
カウンセラーより〜
M/Nさん
留学体験記ありがとうございました。とっても詳しく写真もたくさんいただきましたので、まだオーストラリアに到着していない方にもわかりやすかったのではないかとおもいます。
M/Nさんは、オーストラリアに到着してからも常にポジティブでいつも笑っいながらがんばっている、そんな生徒さんです。
そんな姿勢が、日本語を勉強中の生徒さんにもよい励みになっているのだと思います。
実習がとても大変そうですが、笑顔で乗り切ってくださいね。
本当に出会えてよかったと思える生徒さんです。
以前は、よくばったりGeorge Streetで会っちゃっていましたよね。今はなかなか会えないですが、日本から応援しています!
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