現地校体験談~Peter Moyes Anglican Community School

パースにあるPeter Moyes Anglican Community Schoolに通うちささん。現在Year9の15歳です。オーストラリアへ単身留学中のちささんに、オーストラリアの生活のこと、学校のことなどインタビューしました。

●オーストラリアの生活も、もう1年半になるとお聞きしました。生活にはなれましたか?
はい、だいぶ慣れました。今は日本と同じくらい気楽に過ごせています。初めてオーストラリアの空港に降り立った時は「みんな身体が大きい!」「メイクが強そう!」と少し怖かったんですけど(笑)。

●学校はどうですか?
すごく楽しいです。最初は友達ができるか不安だったんですが、転校初日にクラスメイトがかけよってきてくれて、いろんな質問をされました。学校にアジア人はいるのですが、留学生は少ないので「外国人」が珍しかったのかな(笑)。グループに誘われて、友達もたくさんできました。
勉強については、わたしはもともと賢くないし、英語もまだ完璧じゃないので、わからないこともありますが、授業中パソコンが使えるので、辞書で調べたりしてなんとか頑張っています。先生たちがやさしいので、ひととおりクラスに説明し終わったあとにわたしのところにきて、わかったかどうか確認してくれたり、ちょっと難しい単語があったりしたら気にかけてくれるので助かっています。

●学校はどのようにして選んだのでしょうか?
学校は三つの学校に体験入学をしてみて、それから自分で決めました。今通っている Peter Moyes Anglican Community Schoolは、とても敷地が大きくて、見学に行った時は校内を覚えられるか不安になったくらいなんですけど(笑)、すべての教室がきれいで、建物のデザインも素敵。制服も可愛くて、ここの学生になりたいなって思ったんです。
シックエジュケーションの氏田さんには、その時からずっとお世話になっています。まだ直接お会いしたことはなくて、ビデオ通話だけなんですが、とても優しくて、丁寧に対応してくれます。困ったことがあったら、すぐ氏田さんに連絡します。

●今までオーストラリアで困ったことはありましたか?
今、ホームステイが四軒目なのですが、ひとつ前のホームステイが結構大変でした。価値観の違いというのは、もちろんどこでもあると思うんですが、そのホストの方とはその違いが大きくて。「何かあったらなんでも言ってね!」って言ってくれたのに、言うと不機嫌になったり、ちょっと怒らせるとめちゃめちゃ怒られたり。感情を制御しない方だったので怖くて…。その時もすぐ氏田さんに相談しました。今のホームステイはとても快適に過ごせています!氏田さんのすごいところは、まずとにかく返信が早い!そして相談をしたときに誰も否定しないことです。人の良さが伝わってきます。わたしたちが言いにくいこともうまく間に入って取り持ってくれるし、的確なアドバイスをくれる。本当に頼りにしています。

●ところで、ちささんは、オーストラリアに渡る前にはタイのインターナショナルスクールに通っていたそうですね。
はい。タイには小学校4年生から中学2年生まで5年ほどいました。きっかけはハリーポッター。寮生活に憧れて。お父さんに、寮のある学校に行きたいって言ったら、日本の寮は厳しくてたぶんわたしには向かないだろうから、と、もともと父のお友達のお子さんが通っていたタイの学校を紹介されたんです。

●小学校4年生から親元を離れて暮らしていたとは驚きです!寂しくなったりしませんか?
たま~に、部屋で1人だと家族と話したいな、とか思うんですけど、もう今はスマホですぐに連絡が取れるので、寂しくてしょうがない、ってなったことはないですね。わたしは兄弟が多くて、お兄ちゃん、お姉ちゃん、弟、わたしを含めて四人なんです。いつも家の中が大騒ぎだったので、1人になれてうれしい(笑)。逆に、たまに日本に帰ると、そろそろひとりになりたいな~なんて思ったりもします(笑)。

●タイのインターナショナルスクールからオーストラリアに移動したきっかけは?
タイでの寮生活は広いおうちみたいな感じで、最初は友達もいっぱいいて楽しかったんですが、コロナ渦に入ってしまって、みんなほかの学校に移ったり、母国に帰ってしまったりして、あまり楽しくなくなってしまったんです。なので、一度日本に帰国して、半年ほど日本の中学に通ったあと、オーストラリアに移りました。タイでルームメイトだった日本人の友達と、ほかの国に一緒に行こう、という話になって、一緒に来ました。今は近くの学校に別々で通っています。ずっと一緒にいたらふたりで日本語を話してしまうから、学校は別にしました。休みの日はよく遊んでいます。

●日本、タイ、オーストラリアと三か国の学校を経験して、それぞれの違いはどうですか?
タイではインターナショナルスクールだったせいか、めっちゃゆるかったです。校則も自由で、髪をどんな色に染めてもピアスを何個開けてもメイクが濃くてもスカートが短くても、何も言われなかったです(笑)。
オーストラリアは、ほどほどですね。メイクはしてもいいけど薄く、ピアスは片耳ひとつずつ、ネックレスはクリスチャンの学校なので十字架のものひとつならOKなど。
日本が一番厳しかったかな。公立だったのもあって、校則は一番厳しかったです。でも、日本のことは大好きです。たまに日本に帰った時に「日本最高!」ってなる、その感じがめっちゃ好きです。

●ちささんは、昔から英語に興味があったんですか?
いえ、最初はそうでもなくて、タイのインターナショナルスクール留学をきっかけに、英語をできるところまで伸ばして長所にしたいと思い始めました。でもタイで5年過ごしたあと「わたし英語できるかも」と思ってオーストラリアに来たら、最初は全然わからなくて!タイのインターナショナルスクールは、英語ではあるけど、みんなネイティブじゃないから、それが逆に話しやすかったんだなって。

●オーストラリアに来る前に準備しておけばよかったことはありますか?
わたしは基礎を学ぶ前に感覚で英語を身に着けてしまったところがあるので、海外に出る前に基礎を学んでいたほうが良かったかな、とは思います。日本に帰った時に、英検やTOEICなどを受けるとしたら、試験には弱いと思うので、今になって基礎は大事だなと痛感しています。

●なるほど。でも、いろんな国の人の英語に触れられるのはとてもいい経験に思えます。
そうですね。わたしは将来、ホテルや空港で働きたくて、そういう場って、いろんなアクセントの人が来ると思うんですよ。だから、これからは、アメリカやイギリスのアクセントにも慣れたいし、あとスコットランドとかの難しいアクセントなんかも理解できるようになれたらいいなと思っています。なので、来年、高校1年生の年は今の学校にいたいと思っていますが、高校2年生3年生は、ほかの国の高校に通ってみたいとも考えています。

●今、留学を考えている同世代の人たちにメッセージはありますか?

中高生で留学をしたいなと思っている人は、もう、勢いで「うぇーい!」って来ちゃったほうがいいと思います!もちろん計画を立てることも大事ですけど。英語も、たどたどしいと逆にみんなが優しくしてくれるパターンもすごくあるんです。みんな頑張って聞こうとしてくれるし、丁寧にゆっくり説明してくれたり。伝えようとする気持ちが大事かなと思います。勉強すれば、あとから英語力はついてくると思います!

自立心にあふれ、自分の夢をしっかりと持って将来を考えているちささん。たくさんの国で様々な経験を積み重ね、グローバルな舞台で活躍する姿が目に浮かびます。これからも頑張ってください。ありがとうございました!